分光エリプソメトリー
エリプソメトリーは絶対的な光学的測定法であり、媒質を通過中の光の偏光の変化を測定します。偏光の位相は、反射中の層構造が原因で歪みを呈するため、この構造内の媒質の材料特性の抽出が可能になります。
偏光の歪みは、複数の光学コンポーネントが光偏光を変調させる複数の方法で特定できます。セミラボでは、最も進んだ回転補償子レイアウトを採用しており、ハイエンドの広帯域補償子が回転角に応じて異なる位相転移を生じさせることで、エリプソメトリーパラメータを分光的に特定できます。
エリプソメトリーは間接的なメトロロジーであるため、厚さや屈折率の値を抽出するには、実際の構造のモデリングとパラメータフィッティングが必要です。セミラボの分光エリプソメトリーアナライザー(SEA)ソフトウェアは、実際の構造のモデルを構築するための幅広い手法や、モデルパラメータをフィッティングして目的の値を取得するための強力なアルゴリズムを装備しています。
特徴
非接触・非破壊の光学的測定を次の対象に実行できます。
- 基板
- 単層
- 多層サンプル
取得されるパラメータ:薄膜の膜厚と光学特性
アプリケーションは非常に幅広く、半導体、有機、光学系、バイオ、太陽電池、レーザーダイオード、照明、ポーラス層などにわたります。
測定モード:
- 薄膜膜厚と光学機能向けの分光エリプソメトリー(複雑な多層構造を含む)
- 異方性材料向けに一般化されたエリプソメトリー
- 透明基板用の透過エリプソメトリー
- スキャトロメトリーvs波長と入射角度
- ミュラーマトリクス(11または16要素)を3D異方性材料のスキャトロメトリーと組み合わせて独自に提供
- 単純な異方性材料用のジョーンズ行列
- 反射率&透過率vs波長&入射角度
- ポラリメトリー
- ポロシメトリー:薄膜中の細孔サイズと細孔率の測定
- in-situ測定モードで成膜またはエッチングプロセス中にリアルタイム制御が可能
印刷方式有機ELサブピクセル特性評価
印刷方式有機ELは、
低価格+手法が比較的簡単なため、有機層を含むデバイスの製造方法として非常に魅力的です。
ただし印刷層の均一性が、従来の方法で製造された層よりはるかに低くなるのが一般的になります。
セミラボでは、
1回の測定で1サブピクセル内のOLED構造全層を数秒で特定できるメトロロジーを開発しました。
横方向分解能は最高5µmであるため、印刷プロセスの精密な微調整が可能です。
FPT
FPTシリーズは、フラットパネルの検査と特性評価に専用のシリーズです。この製品は、第10.5世代までのLCDパネルとAMOLED TFTパネルの特性を評価できるよう設計されています。複数の測定プローブを1台のプラットフォームに組み合わせることができ、正確・高速なモーター駆動ステージと可搬重量により、フラットパネルの全表面を高精度で測定できます。